#05
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家のテイストに馴染む表札を考える グレーと真鍮古美色の住まいに合う外構
グレーの壁面に、年月を経てくすんだかのような濃淡をまとうゴールドの英字。竹下さんの表札と外構は家のデザインに合わせて、同系色を使ってコーディネートされています。
- 表札取付時期
- 2023年8月
- 施工者
- 外構業者
- 住宅形態
- 新築
- 家族構成
- ご夫妻、お子さま1人
- 品番
- lcsr-22
- 本体色
- 特注
- 書体
- 特注
- サイズ
- 標準サイズ
選んでくださったのはステンレスの切文字表札[ lcsr-22 ]です。標準仕様とは異なる文字の形と色は、特注で製作しています。
自分たちの好きなテイストにカスタマイズする
手書き風のステンレス表札lcsr-22にしたいと思ったものの「色と書体がイメージと少し合わなかった」という竹下さん。自分たちの好みに近づけるようカスタマイズすることを決め、リサーチを始めました。
元々の表札のデザインもかわいくて好きなのですが、うちにはちょっと違うかも、と感じていて。迷っていろいろ調べた結果、もう少しヴィンテージ感を足したら我が家に合いそうだと思いました。ネットで資料を集めて『こういう感じにしたい』というイメージをお店に伝えました。
明るめの色味や「T」の文字の形がしっくりこなかったりして、悩んだのだそう。集めてくださった画像などをもとに、ご希望のイメージにできる限り近づけるよう特注で製作することとなりました。
自分の足で探して、自分の目で確かめる
毎朝、散歩がてら現地に行って、デザイン見本を門柱に当てて…家族で相談して決めました。サイズは控えめなくらいがおしゃれかな、と思ったのであまり大きくしていません
散歩のついでとはいえお仕事もある中、毎朝新居まで通うのはかなりエネルギッシュ!聞けば引っ越しを思い立ってから、物件や土地探し、展示場回りに加え、参考になりそうな外観の家を探して新築住宅が多いエリアに足を運んだりと、表札だけでなく家づくりの間中、たくさん歩き回っていたのだそう。実物を見て考えていく中で、自分たちの家の目指すイメージも明らかになっていったといいます。
探しているうちに、方向性も変わっていきました。最初は、ジャパンディを目指していていたんです。北欧風の家が好きで、そこに和の要素を取り入れたくて。土地を見て歩いているときにすごく素敵な外観の家があって『あんな感じにしたいな』と思ったんですが、土地や家の形の都合で、うちでは難しいとわかった。じゃあ、自分たちのすきなものを選ぼうということになって。最終的に今の家になりました
まるで長年使い込まれたかのような、こだわりのゴールド
家の内装にあしらわれているアンティークな雰囲気のゴールドは、真鍮古美色といわれる、年季の入った真鍮のような色。表札も、その空気感に馴染ませたくてオーダーしたそうです。届いた完成品を見てどう感じたか伺うと 「箱を開けたとき、商品ページにあったレビューの気持ちがすごくわかった」とのこと。
できあがった表札は思っていたよりも、もっと、すごくよかった。かっこいい!と思いました
家づくりの締めくくりだから、表札も納得いくものにしたい
下調べに始まり約2年かけて、こだわりの家を建てた竹下さん。 いろいろと決めることの多い家づくりの中で、表札は「締めくくり」だと実感したそう。
外構は家づくりの工程では、後ろのほうですよね。表札って、その中でもさらに最後なんです。でも、家づくりが完成する締めくくりだと思って、納得のいくものにしたくて。表札も後回しにせず、早いうちに検討を始めたのがよかったと思います
家づくりを始めたときから「表札は施主支給にしたい」と考えてはいたけれど、ハウスメーカーとの打ち合わせで表札の話が出たのは結局最後だったそうです。それまではいつ切り出そうかとタイミングを図っていたとのこと。
外構の打ち合わせで、どんな設備がほしいかを打ち合わせしているときに表札の話題が出たので、そのタイミングで言いました。ハウスメーカーの見積もりに表札も含まれていたので言いづらかったのですが、自分たちで用意したいと伝えると『全然問題ないです。大丈夫ですよ!』と快諾してもらえました
取付依頼は位置決めと門柱の素材を調べるのがポイント
取り付けは業者に依頼。取付ける位置は、ハウスメーカーの外構担当者との打ち合わせで決めて、そこに施工業者が取り付けるという流れでした。
ハウスメーカーの人にデザインの原寸プリントを持ってもらって、私が遠くから『もうちょっと上、もうちょっと。あー、少し下』みたいな感じで打ち合わせました。そのときは、門柱はまだブロックが積み上げられているだけの状態で。後日、造作門柱が完成してから、その位置に外構業者が取り付けてくれました
「ブロックが積み上げられている状態」というのは、造作門柱の内部だけができている段階のこと。造作門柱にもいろいろ種類がありますが、竹下さんの門柱はブロックの上にグレーの塗料を塗ってできています。ちなみに表札の取付方法は造作門柱や機能門柱、外壁など、素材によって少し異なります。
※表札の色に合わせて、特注で金具にも塗装しています。
造作門柱の素材は、業者に聞いたら教えてもらえると思います。で、AKIグラスショップに『ブロックでできた造作門柱です』と伝えたら、取り付けに必要な金具を教えてもらえて、表札と一緒に準備できました。とくにトラブルもなく、スムーズに施工してもらえてよかったです。プロだから大丈夫、と業者にすべてお任せせずに、取付金具の説明や『こういう向きでこういうふうに取り付けてほしい』とこちらの意図を伝えたのがよかったのかも
ネット注文だからこそ、表札をどの場所にどの方法で取付けるのか、ということを自分でリサーチして把握しておくことが大切だと思いました。お店の方が事前の相談にも丁寧に対応してくれたので、ネット注文が不安な方にもおすすめだと思います。あとは、早めの検討ですね。外構業者に取り付けてもらいたい人はとくに、タイミングは早いほうがいいと思いました
自分が暮らす家のことを、自分で知っておく
全体を通して、竹下さんの家づくりでは「自分で動く」ことがキーポイントだったように感じられます。これから表札を買う人へのアドバイスを伺うと「購入者が自分でもリサーチすることだと思います」とのお答えが。家づくりや表札選びでは、自分たちのしたいことや方向性をはっきりさせ、疑問点をクリアにして向き合うことが大切なのかもしれません。そして何よりも、いつも楽しみながら家づくりに取り組んできたことが、3人並んだご一家の笑顔から伝わってきました。