二世帯、夫婦別姓…ライフスタイルに合わせた表札選び

こんにちは。EC事業部・コラム担当のりもねんです。
仕事柄、道を歩いているとつい表札に目がいきます。いろいろな表札があって、楽しいんですよ(あまり覗き込むと不審なので注意!チラ見程度にしましょう)。
素材やデザインはもちろん、名前の書き方も人それぞれ。人々の暮らしかたが多様化している今、表札もライフスタイルに合わせて選ばれるようになってきました。
今回のコラムはそんな、時代に合わせて変化している表札のお話です。
二世帯や夫婦別姓の表札
いま、再び注目されている二世帯家族
多世帯家族といえば、有名なのは「サザエさん」一家。磯野さんとフグ田さんが同居する二世帯・3世代(親、子、孫)家族です。
昭和55年では全世帯の約半数が3世代世帯でした。それが令和3年には全体の約1割にまで減っています。
とはいえ表札メーカーで働いていると、二世帯の表札はそれほど珍しくありません。いつも一定数のオーダーがあります。
なぜなら今、二世帯や多世代の同居が再び注目されているといわれているんです。大きな理由はこの2つ。
・平均寿命が延びている。
・共働き世帯が増えている。
たしかに親と子で近くに住んでいるとお互いに助け合いやすくて安心だし、経済的なメリットも大きいですよね。

需要が高まる夫婦別姓
選択肢のひとつとして、夫婦別姓を支持する人の割合が増えてきているといわれています。結婚後も旧姓を使い続けたい人はたくさんいると思います。たしかに仕事や日々の活動で、人によっては旧姓のほうがスムーズなことも多いかもしれませんよね。
夫婦別姓は、現在はまだ制度として認められていません。そのため旧姓を名乗るには事実婚や、住民票・マイナンバーカードに旧氏を併記する方法があります。
同棲中のカップルや友人同士のシェアハウスの場合でも、名字は違います。郵便物や宅配の誤配を防ぐにはやはり、それぞれの表札を出すのがベター。引っ越しの予定がある場合は、簡単なプレートでも大丈夫です。住人の名前がわかれば問題ありません。
国際結婚の場合は、基本的には夫婦別姓になります。
【二世帯・夫婦別姓表札のポイント】
二世帯・多世帯であっても夫婦別姓であっても、表札のオーダー方法はほぼ同じです。
複数の姓で表札をつくる場合の考えかたは主に2種類。
①名前ごとに表札を分ける
②1つの表札の中に並べる
①の場合は並べて設置した際の統一感を出すため、できるだけ同じ素材や書体を選びましょう。
②だと、通常の表札にオプション追加することで対応できることが多いです。
ただ、レイアウトによっては名字を2つ並べると読みづらくなってしまうことも…。その場合は、余白を確保したり、間にラインを入れると改善するかもしれません。表札AKIグラスショップでも、おしゃれなラインを複数パターンご用意しています。
それから、大切なのは家族同士の意見を合わせること。テイストや取付けイメージなども含めてよく相談しましょう。

表札を出したくない人の表札
防犯対策への意識が向上
表札は必要だとは思うものの、人目に晒すのが気になる人、結構いらっしゃいます。家の前に人通りが多い場合は、なおさらかも。
地域コミュニティがしっかりしていると防犯に強いともいわれますが、実際には難しいことも多いですよね。昔のようにご近所づきあいが強い地域もあれば、つながりが薄れてきている場所もあります。
そのためあえて読みづらくしたり、番地だけにするなど新しい発想の表札も生まれています。詳しくは過去のコラム「表札出したくない!問題」でご紹介しています。

在宅ワーク・家で事業をする人の表札
「家で働く」が普通に-ホームオフィスの表札
働き方改革やコロナ禍以降、自宅で仕事をする人が増えました。個人事業主やフリーランスの人が自宅を仕事場にとして活用することも増えています。
家の玄関先に屋号を掲げておくと、仕事関連の郵便や配達物をスムーズに受け取れます。それに「オフィス」である印象が訪問者にさりげなく伝わるのも利点。オフィス表札や、屋号表札なんて呼ばれたりしていますよね。
ポイントは「スタイリッシュ」「重厚感」「温かみ」など、事業のコンセプトに合いそうなデザインを選ぶこと。さらに、もともと家の表札がある場合は、できるだけテイストを合わせるとすっきりおさまります。
看板と表札の違いは?
「”オフィス表札” “屋号表札”って、看板とは違うの?」と思う人もいるかもしれません。実は、表札と看板の区別は曖昧なんです。内容にもよりますが、お店の看板を表札屋でオーダーすることも可能です。好きな表札を見つけたら、ぜひ問い合わせてみましょう。
サイズが大きい場合や社名ロゴを使いたい場合などは、当店では特注で対応しています。

便利アイテム:玄関先のメッセージプレート
玄関のメッセージも進化中
門や玄関に貼られた「チラシ・勧誘お断り」や「犬」シールなどは、昔から馴染み深い人もいるのでは。名入りの表札とは少し違いますが、玄関先のメッセージも時代のニーズに合わせて変化しています。
当店でも玄関に貼るメッセージとして「ポストプレート」を販売しています。
ラインナップはこちら↓
・荷物は宅配ボックスへ
・チラシ・勧誘お断りします
・置き配お願いします
・開閉時ご注意ください
・チャイムはお控えください
インターフォンを鳴らしてほしくないときって、ありますよね。ポストプレートは不在のときはもちろん、在宅ワーク中や手が離せないときにも役立ちます。子育て中の人にも人気のアイテムです。

メッセージもおしゃれにしたい
メッセージの圧が強すぎると、ちょっと怖い家に見えてしまうかも…。それから、外構の雰囲気を壊したくないという人もいます。
最近はいろいろなショップから、メッセージ性やデザイン面に配慮されたものが出ています。
素材もシール、マグネット、アクリルなどなどバラエティ豊か。当店のポストプレートは、マグネットで取付けられて耐久性も高いステンレス「SUS304」を採用しています。
置き配・宅配ボックス用メッセージで気をつけること
置き配や宅配ボックス、便利ですよね。それに、感染防止や侵入犯罪の抑止にも役立ちます。
でも置き配にすることで、あからさまに不在に見えてしまうのは考えもの。そのためメッセージは、荷物が置いてあっても留守かどうかは判断できないようなデザインを選ぶのがおすすめです!
また盗難防止のため、施錠できるボックスや配達完了の通知を設定するなどの対策もお忘れなく。

まとめ
家族構成やライフスタイルの多様化に合わせて、表札も変わってきています。
今の表札は単なる名前の表示だけではなく、家の個性や価値観を反映するアイテムともいえるのではないでしょうか。
暮らしかたに合わせて表札を選ぶことで、訪れる人々に家の雰囲気や大切にしている考えかたをさりげなく感じ取ってもらうことができます。
今回のコラム作成にあたり、こちらのサイトを参考にしています↓
・内閣府 令和5年版高齢社会白書(全体版)
・総務省 住民票、マイナンバーカード等への旧氏の併記について
・警視庁 住まいる防犯110番